GIRL PROFILE

2020年12月16日

面白い記事を見つけました!! 

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性的関係はナシ。「父娘」として付き合ってくれる若い女性を求める中高年男性が増殖中だ。経済的事情から「パパ」を求める“パパ活”にいそしむ若い女性もおり、ちょっとした流行語にもなっている。

● 「パパ」はパトロンではなく父親!  流行の兆しを見せる「パパ活」

「彼女の美しい時期を一緒に過ごせる。それだけで僕は満足なんです。心と心、魂と魂が触れ合う素敵な時間を共にできる。これ以上の贅沢はありませんよ」――。

今、男性が毎月一定額を女性に支払い、食事やプレゼントはもちろん、日常の些細なことから人生相談まで乗るという約束で交際するカップルがにわかに増えつつあるという。

こうした存在の男性を女性が探すことを「パパ活」というのだそうだ。そしてこの関係で交際する男性は「パパ」、女性は「パパ子」と呼ぶのだとか。

「パパ活交際」の特徴は、なんといっても性的関係を持たないこと。バブル期にも大流行した、中高年男性が若い女性に貢ぐ“パトロン”は、性的関係も込みであることが暗黙の了解だったが、昨今のパパ活交際はそうではない。パパはパトロンではなく、「あくまでもパパ(父親)」(パパ活交際中の23歳・女子大学院生)。だから、体の関係を持つつもりは全くないというわけだ。そんな「パパ活交際中」男女のリアルに迫ってみたい。

JR山手線「五反田」駅から歩いて5分ほどの距離にあるレンタルルーム。ここで現在23歳の女子大学院生との「父娘(おやこ)対面」の時間を終えたばかりだというマサヤさん(44歳)に話を聞いた。

「若い彼女との関係は、決してやましいものではありません。彼女が言うようにあくまでもパパ(父)とパパ子(娘)。自分で選んだ親と子です。だから父娘水入らずでくつろいでいただけですよ。そこに邪な考えを持つのはちょっとどうかと思いますね」

やや怒気を含んだ面持ちで、マサヤさんは記者にこう投げかける。しかし、レンタルルームに同室するほどの関係の男女、しかも疑似「親娘」関係を結んでいるという彼らを「邪な目で見るな」とは、いくらなんでも無理があるではないか。そう言いかけて言葉を飲み込んだ記者を諭すように、マサヤさんはこう続けた。


「体だけが男女を繋ぐものではありません。お互いがお互いを必要とし、心癒せることが大事なのです。彼女は僕の青春時代を思い起こさせてくれる、かけがえのない存在。これからも生涯、“娘”として大事にして僕の人生を賭けたいです」

大学院修士課程まで出たが博士課程への進学は認められず、以来、ずっと塾や家庭教師、運送店の仕分けバイトで生計を立ててきたというマサヤさんがこう語るのを聞き、パパ子である女子大学院生が隣で頷く。たしかにその様子はさながら実の父娘のようだ。

「こんな喫茶店に入ったの初めてです…。私、ファストフードかファミレスしか入ったことないんです。だからキチンとした珈琲ってほとんど飲んだことありません。あの、これって美味しいのですか? 」

記者が取材場所に選んだ、本格派の珈琲を出すことで評判の五反田駅近くの喫茶店でこう話す「パパ子」の見た目は、地方から出てきた中学生と見紛うほど質素だ。言葉遣い、立ち居振る舞いも地味。学究一筋の真面目な大学院生なのだろう。

● 仕送り2万円に交際費2万円 締めて月間4万円で営む「パパ」業

彼女がこう話す様子を目を細めて見ているマサヤさん。その姿から、彼女に若き日の自分を重ねている様子が見て取れた。マサヤさんは言う。

「僕も地方ではね、高校まで結構デキたほうだったんですよ。きちんとした会社勤めをして…という人生を歩むには、あまりにも今の社会は汚なすぎる。だから僕が彼女を守ってあげたくて。それで父娘の関係なんです」

2年前、運送店の仕分けバイトで出会ったというマサヤさんと女子大学院生。「娘の人生を守りたい」と意気込むマサヤさんではあるが、実際には、世間で想像されているような大きなお金が動いている訳ではない。

「毎月2万円の『仕送り』と食事やカラオケ、レンタルルーム代の実費が僕の負担です。最近は週に1度、レンタルルームのサービスタイムの時間に『父娘の時間』を設けています。仕送りの2万円には彼女に作ってもらうお弁当の食費代も含んでいます」

マサヤさんたちが頻繁に利用する五反田のレンタルルームは平日昼3時間利用で3200円だ。1~2週間に1度程度の逢瀬で利用するレンタルルーム代は月に1万円程度。これに「父」として彼女に渡す2万円が加わると約3万円だ。喫茶店代やカラオケ代も含めると月間約4万円程度――これがパパ活交際、いや、疑似“父娘”関係を維持するためにかかるコストといったところか。さらに続けてマサヤさんが語る。


「率直に告白すると、彼女と出会う前は風俗店にも通っていました。でも、鶯谷にある格安のファッションヘルスで、8000円から1万円のコースに月に何度か行くよりも、この父娘関係のほうが健全です。娘がいることで日常生活にも張りが出ていいですね」

週に1度、レンタルルームのシャワーで「父娘として体を洗いっこする」(マサヤさん)。通常の父娘なら言うまでもなくレッドカードだが、マサヤさんと女子大学院生は「それほどに深い関係なのだ」と説明をする。だからこそ肉体関係こそなくてもマサヤさん、女子大学院生共に満足できるという。

「40歳を超えて、僕も性的にも衰えが出てきました。だから彼女と体の関係なんて露ほども考えていません。体を洗ってもらい、洗ってあげて、彼女の研究をみてあげて…。これで大満足です」

こう語るマサヤさんの横で、女子大学院生は恥ずかしそうに俯く。今時珍しいくらいの純朴ぶりがそこはかとなく伝わってくる。取材を終えて帰り支度をという時、女子大学院生が明るく声を張り上げた。

「パパ! そういえば今月の仕送り、まだもらっていないんだけど――」

渋々といった面持ちで財布から1万円札を2枚取り出すマサヤさんの表情が心なしか曇ったようにみえた。その様子は、まるで風俗店で支払いを済ませる客のようだった。

さて、インターネット上ではこのパパ活交際は男性の年齢は問わないが、女性は20代から30歳くらいまでというのが一般的なものとの声が圧倒的だ。

だが、アラフォー、そしてアラフィフ世代女性もパパ活市場に参入している。現在、45歳主婦とパパ活交際中という東京都の郊外に住む元公立中学教諭のトモナリさん(70)は、今のお相手を含めてこれまで2人の年下女性と、ネット上でいう「パパ」「パパ子」として交際してきたという。

● 風俗、テレクラを経てパパ活に モテない男性がたどり着いたラストリゾート

「定年まで典型的な『やる気のない教員』でした。朝は始業時間ぎりぎりに出勤、残業は絶対にしない。部活動も持たない。同じ教員の嫁と結婚しましたが夫婦関係はずっとギクシャクしたままでした。酒や博打はしません。その代わりが女性という訳です…」

こう語るトモナリさんは30歳の頃、先輩教員からの勧めもあって見合い結婚をした。だが、結婚当初から5歳年下の妻とは不仲だった。パパ活交際をする前は、風俗店やテレクラに通い詰めたというトモナリさん。しかし、そうした場所では決して満足を得られなかったようだ。

風俗店は所詮お金が介在するプロとの関係。物足りなくなってテレクラに通うようになるが、遊び慣れていないトモナリさんはまともに女性と出会えることもなく、空振りに悪戦苦闘する日々だったという。

苦難の時代が続くトモナリさんに大きな転機が訪れたのは1990年代後半から2000年代初めのこと。ITの発達に伴ってインターネットが爆発的に普及し、男女が格段に出会いやすくなった。当時、あるチャットで知り合った女性と意気投合し、毎日のようにネット上で話し込んだ。だがいくら「会おう」といっても上手くはぐらかされる。そんな日が続き、やがて業を煮やしたトモナリさんは、そのチャット相手の女性にキレた。

「もう1年近くやり取りしてお互いの気持ちも通じているはず。いったいあんたは俺のことをどう思っているんだ――」

チャット上にこう送信したトモナリさんのログに思わぬレスポンスが返って来た。

「ネット上だよ。熱くなってどうするの? 実は俺、男だよ。あんた女と関わったことないだろ? 一度、ネカマ(ネット上で女性として振る舞う男性、『ネットオカマ』の略といわれる)やってみたら? あんた女とどういう付き合い方したらいいのか、自分の何がいけないか、欠点がわかるから。あんたみてると気の毒だよ」

このレスポンスにトモナリさんは、「頭を金槌で叩かれたような」衝撃を受けたという。当時の心境をトモナリさんは次のように語った。

「しばらく何も手がつきませんでした。チャット上では『お茶の水女子大学出身の主婦』だと思って、1年近く想い続けて一度は離婚して再婚まで考えた女性、それが実は男だとわかったのですから。でも勉強になりました。女性というか、人との関わり方を学べた気がします」

言われた通り、「ネカマ」にもチャレンジしてみた。「ネカマを1ヵ月程してみてわかりました。私は世間話が多くて、女性と『体の関係を持ちたい』という思いを匂わせても、それをはっきり言わなかったんです。女性から見るとじれったい感じがしたのでしょうね」。

しかし一方、テレクラで頑張っていた時代は、女性に対して露骨に「性交渉」を持ちたいとアプローチしていた。だが結局、願いが叶うことはなかった。これらの経験を踏まえ、トモナリさんは知恵を絞った。

「女性には目的をはっきり伝えることです。体の関係は持たない。ただ食事やプレゼント、相談事に乗りたいだけ――だと。家族のようになりたいといえば女性も警戒しません。そこに多少の金銭が伴うのは、女性側の時間を割いてもらう以上、当然ではないかと」

● 年金暮らしでも月8万円支払う それでも「女性と関わっていたい」

トモナリさんは、こうして数年前から、まだ「パパ活」という言葉が生まれる前から、「体の関係なし」「毎月一定額の金銭を手渡す」という条件でネット上で女性と交渉。何人かのやり取りの末、ついにそうした関係をOKしてくれる女性と巡り合えた。トモナリさんが語る。

「今の彼女、前の彼女、どちらとも体の関係は一切ありません。ただ食事をして、毎日メールや電話で相談に乗ったり愚痴を聞いて…というだけです。プレゼント? 一切していません」

約2年の交際の末、自然消滅した前の彼女はトモナリさんよりも20歳年下だった。彼女には時折、服やバッグをプレゼントしたが、やがて彼女のほうから「現金のほうがいい」という申し出があった。その経験から、今の彼女には毎月渡している5万円のほか、洋服代として3万円渡している。毎月計8万円の出費だ。

「年金生活の身には、正直きついです。でも、女性と関わることで毎日が楽しい。その対価と思えばどうということはありません」。使い古したガラケーの時計を見ながらこう話すトモナリさん。聞けば、「彼女のクルマを洗車する約束」があるのだという。

援助交際、謝礼交際のどちらでもない「パパ活交際」。冒頭のマサヤさんは、彼女に「自分の果たし得なかった夢」を重ね、トモナリさんは妻との冷えきった関係を補う、「女性との触れ合い」を熱望した挙げ句にようやく手に入れた。現実化することのなかった「夢にまで見た欲しいもの」を、パパ子を通じて得られているのだろうか。そう想像はしてみるものの、やはりパパ活交際で「心洗われる」と主張する気持ちは、イマイチ理解が難しい。さまざまな疑問が尽きることはないまま、今回の取材を終えた。

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こんなこともあるんですね。

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